
「ポットで失敗せずおいしく淹れたい」「温度や抽出時間の目安を知りたい」人向けの実践ガイドです。まずは基本の淹れ方を覚え、茶葉や好みに合わせて微調整していきましょう。
準備(茶葉量/水質/温度)
- 茶葉量
- 1~2人用ティーポット(360mlサイズ)の場合は標準 4~6g
(ティースプーン山盛り1杯≒2.5g) - 茶葉によって大きさが異なるためキッチンスケールで計量するのが好ましい。
- 1~2人用ティーポット(360mlサイズ)の場合は標準 4~6g
- 水質
- 新鮮な水道水が最も好ましい。(浄水器がついていても問題ない)
- 臭いが気になる場合は軟水のミネラルウォーターでもよい。
- 汲み置きは非推奨。(酸素が減ってジャンピングが起きにくい)
- 温度
- 基本 100℃ (抽出適正温度 95〜100℃)
- 下準備
- ポットとカップを温める(お湯を注いで捨てる)。↑怠ると注いだお湯の温度が下がってしまい、抽出適正温度を下回る。
- ポットとカップを温める(お湯を注いで捨てる)。
- 道具
- ティーポット
- ストレーナー( or ポット内蔵ストレーナー or 注ぎ口フィルター)
- ティーコージー
- ケトル( or やかん)
- タイマー
- キッチンスケール(0.01gまで測定できるもの)
紅茶の入れ方(5ステップ)
『分量は1~2人用ティーポット(360ml)の場合です。』540mlは1.5倍、720mlは2倍
茶葉を用意

キッチンスケールで4〜6g計量する。
予熱

ポットに熱湯を注いで温める。(100℃でなくても良いが80℃くらいは欲しい)蓋に触れて温かくなったのを確認したら中身をカップに注ぐ。カップが温かくなったのを確認したらお湯を捨てる。
注湯

ポットに計量した茶葉を入れキッチンスケールに乗せ、沸騰直後(100℃)のお湯を勢いよく360ml注ぐ。お湯は 1g= 1ml で計測する。
蒸らす(抽出)

ティーコージーをかぶせてから3:00待つ。(調整幅2:30~5:00)途中で揺らさない。
最後の一滴まで注ぐ

カップに最後の一滴(ゴールデンドロップ)まで注ぎ切る。複数のカップに注ぐときは少しずつ注ぎ分ける。(最後の方が濃くなるため)
味・香りの調整
リーフの魅力は好みに合わせて味・香りを調整しやすいことです。蒸らし時間・茶葉の量を調整してお好みの淹れ方を見つけてみましょう。
濃い・渋い
▶抽出時間を-30秒する。
薄い
▶抽出時間を+30秒する。
もしも抽出時間が5分を超える場合は茶葉を+0.5gしましょう。
香りが弱い
▶茶葉を+0.5g & 抽出時間を-30秒する。(時間を減らさないと茶葉を増やした分濃くなる)
ジャンピング
上手に紅茶が淹れられるとポットの中でジャンピングが起きます。

ジャンピングとは?
- 熱の対流と茶葉に付着した酸素の気泡によって上下に浮き沈みする現象です。
何がいいのか?
- しっかりと紅茶の香りや味を引き出している目安になります。
起きない原因は?
- お湯が新鮮でない
- お湯の温度が低い
- 茶器の温めが不十分
失敗例と対処
渋すぎる
▶抽出が長すぎる/葉量が多すぎる
- 抽出時間-30秒 or 葉量−0.5g
- いっそのことミルクを入れる
濁る(クリームダウン)
▶ゆっくり温度が下がると濁る
- 急冷させる
- 温かいうちに飲む
香りが立たない/雑味がある
▶予熱不足/お湯の温度が低い
- しっかり予熱してティーコージーも忘れずに被せる
- お湯をポットに入れる前に100℃になっているか温度計で確認する
- ポットの容量に対してお湯が少なすぎる(容量の半分以上のお湯を推奨)
粉っぽい
▶目の粗いストレーナーを使っている
- 細目ストレーナーに変更する。
ポットの素材と選び方(見た目×性能×価格×手入れ)
ガラス

メリット
- 中が見える(ジャンピングを確認できる)
- 安価
- お手入れ◎
デメリット
- 保温弱め
陶器

メリット
- 映える
- 保温性◎
デメリット
- 高価
- 茶渋が目立ちやすい
仕上げ(ミルク・レモン・砂糖)
- ミルクティー:紅茶の上からミルクを注ぐ or ミルクを入れてから紅茶を注ぐ
- レモンティー:乳成分とレモンは同時NG(分離する)。
- 甘味:グラニュー糖/はちみつは溶けやすい熱いうちに加える。
ポットの茶渋を除去
茶渋が気になったら塩素系漂白剤でつけ置きすると落ちます。
(私は気にせずやってますが、真似する場合は自己責任で・・・)
茶葉の保存
- 遮光・密閉容器で常温保管する。
- 湿気と匂い移りに注意する。
- 開封後3ヶ月目安です。
一度封を開けると劣化し始めるので早めに飲み切りましょう。
☕詳しくはこちら ▶ 賞味期限と保存方法
よくある質問(FAQ)
2煎目は再利用してもいい?
A. 紅茶は基本1煎です。リーフの大きいダージリンなどは2煎目も楽しめることもある。
夜(寝る前)に飲みたい
A. リーフでもデカフェがあるのでそちらを推奨します。
☕詳しくはこちら ▶ デカフェとは
ティーバッグと何が違う?
A. 抽出の細かい調整が好みに合わせてできる。香りはリーフの方が出やすい。手軽さはティーバッグの入れ方が楽です。
🔄 更新履歴
- 2025/10/27 リンクの追加
- 2025/10/09 レイアウト変更
- 2025/10/08 初回公開


