
「紅茶とコーヒー、どっちがカフェイン入ってる?」「何分淹れると増える?」といった疑問を、ひと目で分かる表+実践ガイドでまとめました。結論から言うと、
- カフェイン量の目安:コーヒー > 紅茶(ブラックティー) ≥ 緑茶。ただし抽出条件(温度/時間/茶葉量)で大きく変わります。
- 水出しは熱湯抽出より少ない傾向です。(抽出時間によっては逆転もある)
- 対策は「抽出時間を短くする/デカフェ(カフェインなし)を選ぶ」です。
含有量の目安(早見表)
1杯あたり200mlをベースとした一般的な抽出条件での参考表です。ブランドや焙煎、挽き目、茶葉等級、抽出条件で前後します。(エスプレッソは1杯の量を少なくして計算しています)
| 飲み物 | 1杯あたりの | 備考 | 
|---|---|---|
| ドリップコーヒー(約200ml) | 100~180 mg[1] | 豆量/挽き目で幅が大きい | 
| インスタントコーヒー(約200ml) | 60~120 mg | 溶かす量で変動する | 
| エスプレッソ(約30–45ml) | 60~90 mg | 量が少ないので1杯の総量は中程度 | 
| 紅茶(ブラックティー)(約200ml) | 30~60 mg | アッサム・ウバのような渋みの強い銘柄はやや多めになりやすい | 
| 緑茶(約200ml) | 20~50 mg | 玉露は低温長時間で多くなることもある | 
| ウーロン茶(約200ml) | 30~50 mg | 発酵度・抽出時間で変動する | 
| デカフェ紅茶(約200ml) | 0~5 mg[2] | 除去方式により微量残る場合もある ※長時間抽出で増える場合もあり | 
| デカフェコーヒー(約200ml) | 2~5 mg[1][2] | 完全ゼロではない点に注意 | 
※出典は8oz基準。表は200mlに換算
※成人の上限目安:400mg/日[3](FDA or Mayo)
抽出条件がカフェイン量に与える影響
- 抽出時間:長いほど増えやすい。
- 茶葉量:単純に多いほど増える。
- 形状・粒度:ティーバッグや細かい茶葉は短時間で濃く出る。
- 攪拌:強く振る・絞ると渋みとともにカフェインも出やすい。そっと取り出すのがコツ。
- 水出し:一般に熱湯より少なめになりやすい。(抽出時間によっては逆転もある)
☕抽出の基本はこちら
シーン別の選び方
寝る前に飲みたい
- 水出しや短時間抽出にする。
- より確実に → デカフェ紅茶にする。
妊娠中・授乳中
カフェイン摂取量の管理が推奨されます。一般的な目安(ACOG)は200mg/日以下[4]、WHOは300mg超の高摂取を減らすことを推奨[5]。体調や主治医の方針により適切量は異なるため、迷ったら医師・助産師に相談してください。不安な場合はデカフェ紅茶をおすすめします。
午後に集中したい
カフェインを強めにする。 → コーヒー/紅茶を濃いめに抽出する。
☕もっと詳しく
カフェインを抑える淹れ方チェックリスト
- 抽出時間:3:00 → 2:30、2:45
- 茶葉量:5g減らす。
- 扱い:抽出後は絞らず外す。
- 選択:水出しまたはデカフェにする。
よくある質問(FAQ)
ティーバッグとリーフでカフェイン量は違う?
A. 同じ茶葉量なら大差はありません。
紅茶の中でカフェインの多い種類は?
A.茶葉の形状でCTCなど細かい茶葉は短時間で多く出やすい傾向です。渋みの強いものほど多くなる傾向なのでアッサムやウバのような銘柄が特に多いです。
緑茶と紅茶はどっちが多い?
A. 一般的な条件では紅茶の方がやや多めのことが多いですが、抽出温度/時間しだいで逆転することもあります。
デカフェは完全にゼロ?
A. 多くは微量含みます。気になる場合はノンカフェイン飲料(ルイボスティー等)を飲みましょう[2][3]。
※本記事は一般的な情報提供です。健康状態・妊娠/授乳中・服薬中等の方は、飲用量や継続について必ず医療専門家にご相談ください。個人差があります。
参考文献
- Mayo Clinic. “Caffeine content for coffee, tea and more.” ▶リンク
- Healthline. “How Much Caffeine Is in Decaf Coffee?” ▶リンク
- U.S. FDA. “Spilling the Beans: How Much Caffeine is Too Much?” ▶リンク
- ACOG. “Moderate Caffeine Consumption During Pregnancy.” ▶リンク
- WHO. “Restricting caffeine intake during pregnancy.” ▶リンク
🔄 更新履歴
- 2025/10/20 参考文献の追記
- 2025/10/11 リンクの追加
- 2025/10/10 初回公開

 
  
  
  
  
